超幻日記

素粒子、量子論、宇宙論のことを辺境にいる一人の視点から改めて眺めてみます。単なる勉強帳になるかも。。

2017-01-01から1年間の記事一覧

エベレット論文の意訳 第3回 孤立系の内部における量子力学

この記事はHugh Everett,IIIの書いた多世界解釈についての原論文"Relative State" Formulation of Quantum Mechanicsについて書いています。投稿された雑誌はReview of Modern Physics Volume29,454です。多世界解釈は量子力学の解釈の一つであり、宇宙論な…

エベレット論文の意訳 第2回 通常の量子力学-外部観測者形式の適応領域

この記事はHugh Everett,IIIの書いた多世界解釈についての原論文"Relative State" Formulation of Quantum Mechanicsについて書いています。投稿された雑誌はReview of Modern Physics Volume29,454です。 第2章 通常の量子力学-外部観測者形式の適応領域 …

エベレット論文の意訳 第1回

この記事はHugh Everett,IIIの書いた多世界解釈についての原論文"Relative State" Formulation of Quantum Mechanicsについて書いています。投稿された雑誌はReview of Modern Physics Volume29,454です。多世界解釈は量子力学の解釈の一つであり、宇宙論な…

複素数

x+iyは複素共役とかけるとx^2+y^2で必ず正になる。 2つの自由度で一つの絶対値を記述すると考えると余分な自由度が一つ残る。 これをうまく使うことことで物理は進歩した。

ブログネタ

Rodhos Softのblogネタを回想します。最近ネタを思いつきません..。最近はひたすら人工知能後の世界について考えていたのですが巷にそういった類の議論が溢れているのであまり面白みを感じられなくなりつつあります。気ままに車輪の再発明を続けていきたい…

書き物

Rodhos Softのブログをリポジトリ代わりにPDFを置いています。 Rodhos Softの書き物 書き物 | Rodhos 内容解説 「Bub 2.5 Locality and separability」はベルの定理を定理における非局所性を深く分析したBubの教科書の内容紹介で公開しておくのは少し価値が…

環と加群のホモロジー的代数理論

環と加群のホモロジー的代数理論の構成を図にしてみました。また読むのを再開したいです。

繰り込み群とε展開

G.WILSONとJ.KOGUTの「THE RENORMALIZATION GROUP AND THE ε-EXPANSION」(https://pdfs.semanticscholar.org/e372/a0dc3053d0630788bc778dbffd6b4ea5d34b.pdf) を少し訳してみた。 イントロダクション 本稿の目的は、近年の繰り込み群の研究とその臨界現象と…

ジャルジンスキ等式

ジャルジンスキ等式の原論文「A nonequilibrium equality for free energy differences」を 機械翻訳を援用して一部を訳してみる。[cond-mat/9610209] A nonequilibrium equality for free energy differences アブストラクト ある配位から他の配位へパラメ…

自己エントロピーとはなんだろうか。

自己エントロピーとはなんだろうと漠然と考えていました。エントロピーというのは自己エントロピーの平均値です。そして確率(P)は自己エントロピー(I)と対数で関係します。I = -log P。これはP = e^-Iとも書けます。 つまり、自己エントロピーは高いと確率が…

くりこみ理論

「A hint of renormalization」Bertrand Delamotte (arXiv:hep-th/0212049) の一部を機械翻訳を使いつつ訳してみました。各小節はこちらが勝手につけました。 序文 Betheによるくりこみ Hans Betheは、1947年の精密な論文の中で、水素原子の2sと2pレベルの間…