ゼロ因子
ゼロ因子とは、0自身の他に0でもないのに掛けたら0になってしまう詐欺のような元のことである。そういう詐欺をしない正しい元を正則な元と呼ぶ。
素イデアル
イデアルが元の環の積でかけている時は必ず、その積の少なくとも片方がそのイデアルの元になっているという性質を持つイデアルを素イデアルと呼ぶ。
つまり、環R、イデアルPとして、環Rの元a,bでab∈Pのとき、a∈Pかb∈PとなっていればPは素イデアル。
直感的に考えてみる。イデアルとはそもそも病原体のようなものだ、その積は必ず病がうつる。なので病になっている元が積に分解できるとしたとき、少なくともどちらか一方が病を持っているという状況は自然な気がする。
そういうものを素イデアルと呼んでいる。逆に、普通のイデアルだと、積にわけたときにどちらもそのイデアルに属しないという場合があるということで、こちらの方が不自然な気もする。
環Rの素イデアルのなす集合をSpec(R)と書く。今後良く出てくるはず。
開集合の基(base)
位相空間(X,O)
位相Oの任意の開集合o∈Oが、
その合併で書けるようなXの部分集合族B
つまり、
適当に一個とってくるo∈O
それはいくつかのb1,b2,..∈Bでo=∪ibiと書ける。
Bは位相Oを生成するという。
baseは一意には決まらない。